5S活動のはじまりについて

２００１年に創業者の先代社長が他界し、現社長が後を継ぐ形で現代工業は存続しました。社長は先代に託された会社の継続発展への思いを果たすため、自社の現状を見つめなおしました。顧客のニーズ、社員の生活について何度も何度も考え、外部機関の協力も仰ぎ、深く調査することで継続発展への糸口を探し当てました。それが５S活動です。

５S活動に取り組む以前の作業場といえば、床は黒く汚れ、明かりはうす暗く、物は煩雑に置かれていて、働く環境への意識は薄いものでした。顧客からの発注に対する受注から製造の流れがスムーズでなく、社員同士が衝突を起こることも度々ありました。
いま振り返ると、モノを作る以外の仕事が多く、製作に費やす時間が限られたなかで、顧客からの希望する納期になんとか間に合わせていたことは信じられません。それを可能にしていたのは「顧客の要望には必ず応えたい」という創業者の強い信念の影響だと思われます。
「どれだけ夜遅くなっても引き取りにいくのでどうしても今日中にやってくれないか」
と要求する顧客に対して、決して断ることはせず深夜まで作業し納品しました。この信念は創業者亡き後も残った社員に受け継がれていました。
しかし、時代の変化とともに顧客の要求は高くなり、仕事の内容は複雑化していきます。なかには変化に対応できずやめていく企業もありました。

これまで通りのやり方をやっていては生き残っていけない時代が来た。そう考えた社長は社員とともに時流に適応したやり方を取り入れていく決断をしました。世に言う「顧客ファースト」「働き方改革」が叫ばれるもっとまえ、先代の信念を昇華した決別は、継続発展を託され、残された全員が同じ方向を向くためのスタート地点となりました。

５S活動とは

５Sの目的！

• 社員の自主性の向上
• 良好なチームワーク作り！
• リーダーシップの養成の実現！
• 全ての管理改善活動を着実に推進することのできる組織体質の確立！

５S活動の具体的成果

業務改善例

• モノの置き場所、置き方の周知徹底により、モノを造る時間が増えました
• 安全に作業ができるようになりました
• 次のことを考える時間が生まれ無駄なモノを造らなくなり、不良も減りました
• 受注から製造への流れが整理され、仕事がスムーズに進み衝突がなくなりました
• 必要な在庫だけを持つようになりました
• 常態化していた残業が減少しました
• 顧客から感心され、きれいな会社をほめられることが増えました
• 顧客が増え、注文件数も増えました
• 社員が増え、人が育つ環境が整いました

５S活動の表彰

• 表彰式を年一回行い、期間中優秀な成績を収めたチームにトロフィーの授与
• 新人教育の一環として、月一回の５S勉強会の総括として学んだことの発表